ノーチラス ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A-001

ノーチラス生誕30周年にあたる2006年に発表された Ref.5712/1A-001は、基本的な意匠は前作である Ref.3712/1A-001 から継承しながら2ピースから３ピースケースへ構造変更され、極めて短命に終わった前作の完成度をさらに成熟させた形で登場し、且つ、現在も現行モデルとして生産が続くロングセラーモデルです。
ノーチラスの最大の特徴と言える8角形のベゼルと、船の船窓とヒンジから着想を得た独特なケースデザインは、パテック・フィリップを象徴するスポーツモデルであることは勿論ですが、ラグジュアリースポーツウォッチというジャンルを象徴するモデルと言っても過言ではない存在と言えます。

「プチコン」の愛称で知られる人気モデルのRef.5712は、シンプルな3針の兄弟機であるRef.5711とは対照的に、時・分、スモールセコンド、ポインターデイト、パワーリザーブインジケーター、ムーンフェイズといった多彩な機能を持ち、ノーチラスの代名詞でもあるブラックブルーダイヤル上に、絶妙なバランスでアシンメトリーに調和のとれた配置を実現しています。
3.98 mmという極めて薄型のマイクロローターキャリバーCal.240 PS IRM CLUを採用することにより、多機能、多針モデルながら、　8.52mmというノーチラスらしい薄型ケース厚を維持しており、ケースと同様に薄く仕立てられたブレスレットとの組み合わせから、ノーチラスの醍醐味でもある手首に違和感なくフィットする装着感を味わっていただけます。
本個体は、2008年にロシアの正規販売店で販売された個体です。2020年にパテックフィリップジャパンにてオーバーホールを完了している修理明細書が付属します。