エクスプローラーI Ref.1016 Chapter Ring 6dot Glossy Gilt Dial 1962年製
1953年にエドモンド・ヒラリー卿とシェルパのテンジン・ノルゲイ氏が人類初の世界最高峰エベレスト登頂を達成した際に使用された腕時計がエクスプローラーの起源とされています。第1世代に当たるエクスプローラーは複数のリファレンスを跨ぎ存在し、文字盤のバリエーションも様々ですが、第2世代に当たるRef.6610の頃には徐々に現在のブラック369文字盤に統一されて行きます。1960年頃には第3世代であるRef.1016が登場しますが、様々なマイナーチェンジを重ねながら1990年頃まで約30年間にわたり製造されたロングセラーモデルで、現在のエクスプローラーIのイメージを醸成したモデルと言えます。
今回入荷しましたのは、Ref.1016の中でも初期に生産されたものの特徴である、文字盤外周をサークルが一周する、所謂チャプターリング仕様のミラーダイヤルです。更に1962年頃に多く存在する特徴、王冠の形が縦1に長く、6時位置に”6ドット”や”エクスクラメーションポイント”と呼ばれるドット夜行がある”MK2”と呼ばれる文字盤で、こちらもレアポイントです。1962年頃までは夜光塗料はラジウム夜光仕様とされており、トリチウムよりも強く発光する特徴を備えています。
文字盤表面の漆黒のミラー部分のコンディションですが、本個体は非常に状態が良く光沢が保たれた状態です。夜光に関しても修正された様子もなくオリジナルの状態をキープしています。6時位置の6ドットに関してはドットのマウンド部分の欠損はありますが、プラックライトを照射しますと強く光を放ちます。
ケース状態は、経年でポリッシュは複数回を経ていると想像できますが、サイドホールの位置からも、製造された年代を考慮したうえでも良好と言えます。シリアルナンバーが76xxxxxであることや、裏蓋内側の年代を表す刻印がII62であることから1962年第2期の生産であることがわかり、ミドルケース、バックケース、文字盤のディテールとの年代的な整合性が完全に取れています。
現状ではブレスレットは後年のFF55、6251Hジュビリーブレスレットが装着されています。
お値段と全体のコンディションから見てもバランスの良い個体ですので、強くお勧め出来る初期のRef.1016です。
商品ID | TH003186 |
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保証期間 |
保証なし 保証について > |
【コンディション】
年代を考慮したうえで良好
仕様 | 時・分、センターセコンド |
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年式 | 1962年(裏蓋刻印より) |
ムーブメント | Cal.1560 |
ダイアルカラー | ブラック369 |
防水性 | 非防水(ヴィンテージ商品の為) |
素材 | ステンレススティール |
サイズ | 36mm |
付属品 | なし |