GMTマスター 1675/8 "No Crownguards" 1965年頃

GMTマスターの1stモデルである「Ref.6542」から入れ替わる形で、1959年から登場した2ndモデルの「Ref.1675」。
その金無垢モデルとなる「Ref.1675/8」は、1962年頃に登場したとされ1965年頃までの初期モデルに限り、1stモデルの「Ref.6542」を色濃く継承したリューズガードのないタイプが生産されておりました。
“ノークラウンガード”とも呼ばれる初期モデルの「Ref.1675/8」は、その希少性から人気の高いヴィンテージモデルとなっております。
今回入荷した個体は、シリアルナンバーが「136XXXX」となっており”ノークラウンガード”仕様の「Ref.1675/8」としては最後期の1965年頃に該当します。　
ケース状態は、過度なポリッシュはなくオリジナルシェイプをしっかり残しており、ベゼルも本来のブラウンからブロンズカラーへ褪色を見せております。
GMTマスターを象徴する”フジツボ”や”ニップル”と呼ばれる立体的なアワーマーカーを配したブラウン文字盤には、初期モデルの特徴のひとつであるアプライドのクラウンマークがセッティングされており、時分針はドレッシーな雰囲気のアルファハンド、GMT針は正三角形が小さい通称”小針”、夜光に関してもアワーマーカー・針ともにオリジナルのトリチウム夜光となっております。
ダイヤル表記に関しましては、オリジナルを証明するRとPの間に-(ハイフン)が入る「OYSTER-PERPETUAL」表記となっており、6時位置の「T-SWISS-T」表記は、シリアルナンバー「97xxxx-160xxxx」のレンジに該当する、LowTs(T-SWISS-Tが低めに記載)となっています。
著名なオークションではレザーストラップで流通するケースの多い本モデルですが、こちらの個体はオーナー様により、メッシュタイプのブレスレットに換装されており、スペアとしてロレックス純正のYGメッキ尾錠とレザーストラップが付属します。