サブマリーナー 5512 グロスギルト チャプターリング 6ドットダイヤル 1962年製

1959年頃から製造開始されたクラウンガードを初めて装備したサブマリーナーがRef.5512です。
本個体はシリアルナンバーは81XXXX、裏蓋の刻印はIII.62という点から1962年頃に製造された個体です。
クラウンガードの形状はPCG(ポインテッドクラウンガード)、文字盤は2ライン表記のチャプターリングギルトダイヤルで6時位置に6ドットまたはエクスクラメーションと言われる夜光ドットがレアポイントです。
この頃のRef.5512はクロノメーター表記の無い2ライン表記と、クロノメーター表記の有る4ライン表記が存在し、一般的なセオリーとしてはノンクロノメーターの2ラインにはCal.1530が搭載され、クロノメーター表記の有る4ラインにはクロノメーター仕様の1560が搭載されています。こちらの個体もCal.1530が搭載されており文字盤とのマッチングが確認できます。
短針の根本部分の夜光が一部欠損していう点と、６ドットのマウンド部分が若干の欠落している点は惜しいですが、それ以外は驚くべきコンディションを保っていて艶やかな文字盤表面の質感をキープしているグロッシーギルトダイヤルです。
サブマリーナーは、その使用されたであろう海中などの環境からの影響とケースの構造的な問題からミドルケースに腐食が発生し易く、ガスケットとミドルケースの接点の部分に腐食が発生して穴が空いてしまっていることが多いのですが、こちらはケースコンディションが極めて良好で、内側に腐食も見られず、ポリッシュはしてあるものの肉厚感を残したPCGケースが健在です。
ブレスレットは20mmリベットブレス7206 FF80 クラスプコード63年第3期が装着されていて、こちらも概ね年式が一致しています。
昨今なかなか見かけることの少なくなったチャプターリング付きギルトダイヤル6ドットのサブマリナー5512をお見逃しなく。