コスモグラフデイトナ 116519LN メテオライト

惜しまれつつも2023年に生産終了となったRef.116519LNのメテオライトダイヤルが未使用品で入荷しました。
2021年に発表され鮮烈な復活を果たしたメテオライトダイヤルのデイトナですが、2023年には早くも生産終了となり、その生産期間は僅か2年ほどしかなかったことになります。

116519LN メテオライトですが、メテオライトの煌びやかなダイヤルに対してブラックのセラクロムベゼとオイスターフレックスラバーブレスレットがメテオライトを程良くドレスダウンして適度なカジュアルさを演出しています。デイトナらしいスポーティーさにメテオライトのラグジュアリーさが溶け込んだ傑作です。

ロレックスではメテオライトの原材料に約4億5千万年前に地球に落下したとされるギベオン隕石を採用しています。ダイヤル表面の模様、ウィドマンシュテッテン構造と呼ばれ主に鉄とニッケルを主成分とした隕石にみられる特徴です。天然隕石ですので二つとして同じ模様は存在せず、個体ごとに模様が異なる為それぞれがユニークで特別な存在です。限りのあるギベオン隕石を素材として使用しているため為、メテオライトを文字盤に使用したモデルはロレックスのラインナップの中でも極めて流通量が少ないです。この度早期に生産終了になったのも、素材の希少さに由来している可能性が高いと言えます。

2003年にメテオライトを文字盤に採用したデイトナが発表された当時、メテオライトの希少性は現在ほど高くなかったという認識ですが、
2021年の復活以降はメテオライトダイヤルの希少性はステージが一段階上がったという認識をもたらしました。